



■湖畔の新しい観光資源
研修生は作業中の古民家で、坊迫さんから同施設の立ち上げに至る経緯や今後の展望などについて話を伺った。
坊迫さんは、「私は滋賀県出身で湖に引かれてやってきました。岩手県内のいろいろな空き家を見てきましたが、田瀬湖畔のいい物件を見つけられてよかったです。改修していると2階の天井裏にハクビシンの巣を見つけました。冬は灯油代金など生活コストがかかりますが、古いものを新しくして仕事をつくり、この地域のエンタメを目指します。狩猟免許も取得しました。いずれ狩猟体験を生かしたジビエ料理の提供などもやりたい。メキシコで働いたことがありスペイン語ができるので、リモートでメキシコ人に日本語を教えています。できること、やりたいことをどんどん進めていきたい」と熱く語った。
- 古民家改修の資金調達はどうしていますか?
- クラウドファンディングなどで調達しています。家を買うことを考えれば安いと思います。
- 設計図はありますか?
- ありませんが、建築士に相談しながら進めています。
- 完成予定はいつ頃ですか?
- 来年の夏にはオープンしたいです。
- 地域おこし協力隊の任期はあと何年ですか?
-
約2年です。任期の後はこの事業で食べていきたい。エンタメ農業を目指します。
「ぼうまいビール」プロジェクトは、ビールのオーナー制度で、今年100万円ほど 集まりました。ふるさと納税の返礼品に提案しようと思っています。 - ビール販売のターゲットは?
-
花巻市内の企業を回っています。オーナーはほとんど花巻の方です。
今年のホップがまだできていないのにお金を出してくれてありがたいです。
プレッシャーになりますが、今までにない感覚で面白いです。


■地域を知る






■ワークショップ









冒頭、「神楽馬鹿交流会」の新田彩乃さんと出演団体のメンバーが、神楽と神話の関係や花巻の神楽の歴史をクイズを交えて説明。その後に新田さんが神楽を実演した。
演目は「おしき舞」。扇子と盆を持って舞う。動きが速く、盆を両手に乗せたまま後転を3回するなど、難易度はかなり高い。
新田さんは、小学校の卒業記念に地元伝統芸能の「立石百姓踊り」に取り組み、その後同じ地元の土沢神楽を始めたことが神楽との出会いだという。現在は、神楽をいろいろな形で多くの人に見てもらおうと「神楽馬鹿交流会」を開催するとともに新団体の「神楽馬鹿連中」を立ち上げ、公演活動を行っている。「郷土芸能は伝承がないと廃れます。神楽は決して堅苦しいものではありません。多くの人に興味を持ってもらうことで担い手が増えればうれしいです」(新田さん)と開催の趣旨を語った。







■マルシェ見学


■研修を振り返る


■研修生に聞く
菅家 英洋さん(45歳) 東京都在住
- 研修に参加した経緯を教えてください。
- 研修に参加した印象は?
――今まで(課題の)解決策ばかり考えていました。坊迫さんや梅村さんのお母さんの話を聞き、やりたいことをやればよくてワクワクすることを走りながら考えるという発想や姿勢を学びたいと思いました。皆さんパワフルでした。
- 今後の抱負は?
――将来的には故郷に住もうかと。今は準備段階で農業に限らず自分でできることを増やしたい。帰ったら小商いも始めたい。
白城 聡さん(60歳) 神奈川県在住
- 研修に参加した経緯を教えてください。
――3年前に知人から「早期退職して花巻でブドウ栽培を始めワインを造っている」との残暑見舞いをもらい、自分もやりたいと猛烈にスイッチが入りました。横浜の社会人向けの農業学校や神奈川ホームファーマー制度に応募し、それぞれ1年間通いました。花巻の研修に参加したのは、株式会社雨風太陽の代表の高橋博之さんに実際に会ってみたかったからです。
- 研修に参加した印象は?
――今まで会社で自分の役割を果たすことだけをやってきました。坊迫さんのようにやりたいことをやるという視点は、とても刺激を受けました。
- 今後の抱負は?
――自宅近くで来年4月から3000平方メートルの土地を借りることができます。ライフスタイルの一つとして農業をずっとやっていきたい。
吉井 正彦さん(52歳) 大阪府在住
- 研修に参加した経緯を教えてください。
- 研修に参加した印象は?
――講義など知識の習得ではなく人がベースに研修が進み、いろいろな人に会えるのはとてもいいです。次のアクションの参考になりました。
- 今後の抱負は?